2009年07月03日 13:14
<ストーリー>
「…恋愛は苦手だ」
そもそも恥ずかしいことが苦手だ。
毎朝毎朝繰り返される、親父と母さんのイチャイチャっぷりを、物心が付いた時から今まで、記憶がある限り見せつけられてきた俺(緒方光一郎)は、どうしても、納得することが出来なかった。
そんな俺を親父はバカにする。愛はすばらしい、愛は正義だ、うんぬんかんぬん。
幸いなことに、義理の妹である未央や隣に住んでいる幼なじみ朝陽にその毒は及ばず、家にいる以外は平穏無事な生活が約束されているはずだった。
……あの日までは。
あまり成績の良くない俺は、進学を決めあぐねていた。
まぁ勉学なんていうものは、生きていくのに最低限必要な物を学んでいればいいわけで、好きこのんで欲張るもんではないし……。
早い話、行くところがなかったわけだ。諦めてもいいかと思っていたところに、親父が勝手に願書を提出していた。
しかもあろう事か、未央、朝陽を筆頭に、政則、薫の腐れ縁達も試練を受けることに……。
受かるとは到底思えない俺や政則までもが受かってしまい、冷たい鉄城門のヤケに大きな正門を、呆然と見上げる羽目になった。
そこは元女子校のお嬢様学園で、通称「バカップル学園」と呼ばれる以外は、比較的良好で普通の(まぁかなりでかいが)所だった。
古今東西紐解いても見ても、他に類を見ないハイカラでロマンチックな――恋愛授業、を除けば……。
<レビュー>
HoneyComing -ハニーカミング- 78点
上条 朝陽・・・主題歌は、この娘を歌ったものだったんですね。主人公の幼馴染で、乙女チックな一面が見えました。麻里乃がいるせいでツンデレっぽさは薄いですが、この娘もそうです。シナリオでは、問題が起こったというより長年の付き合いだからこそ素直になれないという幼馴染にはありがちなシナリオですが、恋愛授業の成果が出たエンディングだったと思います。途中、朝陽がSに目覚めるところがあって、それが何気に好きでした。
緒方 未央・・・兄妹という間柄なので、それが障害になると思いきやそうでもありませんでした。あの親子がオープンすぎるんだろうなw最初はおとなしい妹かと思っていましたが、なかなか積極的な娘でした。恥ずかしながらも、そういうことをするのがはにかむポイントなんでしょう。
個人的には、演劇成功のあとは、あっさり終わってほしかった。
前園・Clarissa・皐・・・先輩にして学園のアイドル。恋愛初心者丸出しの話で、初々しかったです。エンディングまでは両親の問題を抱えているので静かにしていますが、エンディング後はラブラブです。
「あのクレアさまが・・・」と言わせるような学園での一コマもありましたw
エンディングでは花屋を継ぐのではなく、二人の夢を追いかけた形でよかったです。
七里 由馬・・・寡黙な先輩。シナリオの核は、兄を失ったことによる家族の不仲だったわけですが、意外と薄かったです。もう少し回想シーンがあったほうがよかったかも。
寡黙キャラはあまり好きではないので、そういう人はイライラする場面が多々あります。
多賀谷 麻里乃・・・タカビーな後輩。最初はうるさいキャラだなと思っていましたが、個別シナリオに入ると苦労してるところが分かります。シナリオは、許婚騒動がメインです。ただ、主人公の恋敵が変な人のせいか、コミカルな展開です。本来優しくて家庭的な人なので、恋人というより新婚のような印象を受けました。そこがはにかむポイントですね。
キャラが面白いゲームでした。主人公の父親から始まり愉快なサブキャラが多く、日常パートも退屈しません。
シナリオは恋愛授業がメインで進められていくので初々しい恋愛が楽しめます。エンディングが流れた後は長いですが、その後からが真の「ハニカミ」です。なので、後半部分はけっこう甘い展開が繰り広げられます。清楚なクレアが一番大胆だったし・・・
でも、コミカルな部分とシリアスな部分の緩急がはっきりしているので、甘いだけのゲームにならずちょうどいいスパイスがあってよかったと思います。
主人公の女嫌いが足を引っ張ると思いきや、全然関係ありませんでしたね。
ちなみに、好きなキャラは朝陽です。
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