2011年09月23日 20:18
21世紀の初めの、秋の内浜地区。 内浜学園は歴代最高潮の盛り上がりを見せていた。
執行部を中心に開催される、各文化学会最大の見せ場・総合学会。 それは新校舎建設とともに、廃校が決まった旧校舎での最後のお祭りだった。
当然、各文化学会の会長たちをはじめ、学生たちは総力をあげてこの最後の文化祭を成功へと導こうとしていた。
何度も賞を取っている美術会の展覧会、吹奏楽会総出演の大公演会、植物遺伝子の組み換えで実績のある生物学会。
実力ある学会が参戦の名乗りをあげる度に、士気は高まっていく。
そして――その士気の高さは主人公・秋山奏が所属する 『天文学会』 への期待へとつながった。
活動内容不明・研究未発表・だけど彼らなら何かが起こる、何かが起こせる。
そんな希望的観測を基に、この会に課せられた使命はただ一つ。 “各学会による過剰なお祭り騒ぎの鎮圧や活動障害の撤去、そして夏前から先駆けて始まった不思議な事件の解決” だった。
立ち上がる校内屈指のビッグネームな学会メンバー。
校内の騒ぎの裏にこの人あり、合気道の達人・部長の支倉愛理。 第三十三回・お嫁にしたい選手権、二年の部ダントツ一位の佐々木佳織。
時季外れの寡黙な転入生、古川ゆい。 毒舌教師ブレイカー・華宮凪沙。 さらには天文学会兼、アメリカからの交換留学生・長船・KENNY・英太郎。
全校の期待を背負い、最後の文化祭に向けて彼らが動き出した――
2011年07月18日 16:12
晶子「兄さん、どうして女装して私の学校に行ってるの?」
彰 「それはもちろん、晶子を退学させないためだよ」
病弱な妹に代わり、女装してお嬢様学校に通うことになった主人公・彰。
伝統あるミッション系女学院で、妹が復帰するまで正体がばれないように平凡な暮らしを心がけている。
晶子「そんな……私のために無茶しないでって言ったのに。見つかったら兄さんも大変な目に遭うのよ」
彰 「大丈夫、オレたちを見分けられる奴なんて、そういないって」
晶子「でも、だからって女装までしなくても……って、ああっ! 兄さんその服、私の服 !?」
彰 「あ、うん。買うのもったいなかったから、借りたんだけど……」
晶子「し、下着は、下着はどうしたの!?」
彰 「え !? いや、それはその……ブ、ブラはぴったりだったぞ?」
晶子「ガーン! 兄さんの……兄さんのばかぁーっ!」
しかし、何事もなく日々を過ごそうとする彰の思いとは裏腹に、何故か学園一の超お嬢様に見初められ、学園全体を巻き込むどたばた劇の中心になってしまう!
はたして、彰は無事に妹の代役を務めることができるのか !?
2011年07月10日 23:01
物語の舞台は、「三嶋崎」という名の海辺の町である。三嶋崎には2011年5月現在、約1年前に設立された「私立美浜学園」という全寮制の学校が存在している。同月24日、主人公の少年「風見雄二」がここへ転入生として訪れることから物語は始まる。
外界から隠すように、そして守るように高くそびえる塀に囲まれた美浜学園。生徒は僅か5名しか在籍しておらず、そのいずれもが女子であった。唯一の男子生徒となった雄二は、個性豊かな女生徒達に囲まれ、賑やかで平和な毎日を過ごしてゆく。
だが、そうした一見明るい日常とは裏腹に、美浜学園の生徒達には、それぞれ他人には話すことのできない暗い過去が秘められていた。雄二は学園生活を送るうち、その中の一人の少女の抱える秘密を知ることになる。
2011年07月09日 17:01
星がいっぱい落ちてきて、満天の空に光が瞬いた夜――。
開けられないはずの扉を開け、俺は観てしまったんだ。
それは幻にも似た、幾度も繰り返す夢? それとも、二度と現れない唯一のもの?
ただ分かっているのは、あいつらが俺の家族で、俺の居場所は、ここにしかないということ。
父さんと母さん。 ――言葉と認識。
姉さんと妹。 ――行為と現象。
そして、猫のあいつ。 ――心と身体。
「水面に生まれた波が重なり合うように、きっと、私たちも……」
だけど、その時が来たら、俺は何を観て、誰と一緒にいるんだろう?
小さな街の、どこにでもあるような小さな家。 手が届くのは、ちっぽけな時間と空間。
そんな場所で始まった、俺たちの不思議な日々。
星屑の輝きが、雪の結晶に変わる時。
光の向こうに待つのは、永遠に愛する人なのか。 それとも……。